午後三時。
昼寝をするには遅い。夕食には早い。出かけるには少し面倒で、家にいるには少し暇。
休日には、こういう時間がある。
時間がないと困るのに、時間が余っても困る。
予定表を開いてみても、何も書いていない。急ぐ用事もないし、誰かと会う約束もない。せっかくの休みなのだから、好きにすればいい。
寝てもいい。出かけてもいい。本を読んでも、何もしなくてもいい。
かなり自由な状態のはずなのに、空白を見ると、何かを入れたくなる。何か大きなことをするほどではない。でも、一日をこのまま終わらせるのも、なんとなくもったいない。
大きな非日常は、案外いらない。
いつもの一日に、ほんの少し違うものを入れる。そのくらいのことが、こういう休日にはちょうどいいのかもしれない。
……さて、今日は何をしようかな。
休日にやることないときの過ごし方30選

予定がない休日は、何かを決めなければ始まらないようにも見える。でも、少し考えてみると、時間が空いているからこそ選べることもある。
大きな予定を入れるより、その日の気分で「これならやってみよう」と思えるものを一つ選んでみる。
1. 知らない駅で降りて、1時間だけ歩く
行き先は決めなくていい。改札を出て、目についた方へ足を向けるだけ。知らない街の匂いって、意外と記憶に残るものだよ。
2. いつもと逆方向へ散歩してみる
毎日歩いている道を、逆から辿ってみる。同じ景色のはずなのに、驚くほど違って見えるから面白い。
3. 一度も入ったことのない店で昼食を食べる
通り過ぎるだけだった店の扉を、今日は開けてみる。当たりも外れも、それはそれで今日の話のネタになるよ。
4. 普段なら選ばないメニューを頼んでみる
いつもの注文をやめて、隣の隣くらいにあるメニューを選んでみる。小さな賭けだけど、悪くない賭けだと思う。
5. 近所で「まだ行ったことのない場所」を3つ探す
住み慣れた街のはずなのに、案外抜け落ちている場所があるんだよね。地図を眺めて、印をつけてみるといい。
6. 目的地を決めず、気になったものがあったら曲がる散歩をする
猫が気になったら猫の方へ、花が気になったら花の方へ。地図よりも、その場の気分に従う散歩。
7. 普段しまっている食器やカップを、休日だけ使ってみる
いつもはしまったままの食器やカップを、今日は出してみる。少し気に入っているものを使うだけでも、いつもの朝食やお茶の時間が、ちょっとした休日仕様になる。特別なことをしなくても、道具を変えるだけで気分は案外変わるものだよ。
8. 普段より一時間早く起きて、朝の街を歩く
まだ人の少ない時間の空気は、ちょっと特別。眠くても、一度出てしまえば案外気持ちいいものだから。
9. 夕方になってから、あえて散歩に出る
光が傾いていく時間帯の街は、昼とはまるで違う顔をしている。急がずに、その変化をただ見ているだけでいい。
10. 夕方の景色を見ることだけを目的に出かける
どこへ行くかより、その時間に外に出るということだけを決める。用事のない外出は、それだけで少し贅沢だよ。
いつもの生活圏から、ほんの少しだけはみ出してみる。ただし、外に出なくても成立する休日もある。
11. 1000円だけ持って、近所で休日を遊んでみる
使えるのは1000円まで。気になっていたパンを買ってもいいし、飲み物を一つ選んでもいい。あえて予算を決めてみると、普段なら素通りするものまで、ちょっとした遊びに見えてくるから面白い。
12. 家で一人映画館を開く
カーテンを閉めて、照明を落として、見たかった映画を一本だけ。誰にも気を遣わない上映会は、案外贅沢なものだよ。
13. 地図を見て、名前が気になった場所へ行ってみる
理由なんて、名前が気になったで十分。地図はそういう遊び方をしてもいいものだよ。
14. 家でホテルの朝食みたいな朝ごはんをつくる
いつもより少し丁寧に、いくつかの小皿に分けて並べてみる。同じ材料でも、盛り付け一つで休日の朝は少し違う顔をする。
15. 旅行に行ったつもりで、その土地の料理を一品つくる
行けない場所の空気を、味から先に連れてくる。調べながら作る時間も、もう小さな旅みたいなものだよ。
16. 近所の気になる建物や路地を探してみる
何度も通り過ぎているのに、気にしたことのない路地。今日はそこに足を向けてみる。
17. 「今日はこの街を観光する」と決めて、自分の街を歩く
観光気分で歩くと、見慣れたはずの景色が少しだけよそ行きの顔をする。
18. 知らない神社やお寺を一つ訪ねてみる
何も願わなくても、ただ立っているだけで気持ちが落ち着くことがある。
19. 近所の気になるパン屋を目的地にして歩いてみる
前から気になっていたパン屋を、一日の小さな目的地にしてみる。少し遠回りして歩いて、そこで好きなパンを一つ選ぶ。目的が一つあるだけで、ただの散歩が、ちょっとしたお出かけになる。
20. その日の天気に合わせて行き先を決める
晴れなら外、曇りなら屋根のある場所。天気に判断を任せてしまうのも、案外楽だよ。
21. 普段買わない花を一輪だけ買う
一輪でいい。花瓶がなくてもコップで十分。部屋の空気が、少しだけ変わるから。
22. 本屋で「タイトルだけ」で一冊選ぶ
あらすじも読まずに、タイトルの響きだけで決める。中身は帰ってからのお楽しみ。
23. 図書館で、普段なら手に取らない棚を見る
いつもの棚を素通りして、興味のない棚の前に立ってみる。世界が思ったより広いことに、少し驚くよ。
24. 知らないジャンルの音楽を一時間聴く
好みじゃなくてもいい。むしろ、好みじゃないところから見えてくるものもあるから。
25. 昔の写真を眺めながら、その頃好きだった音楽を聴く
懐かしさって、目と耳から同時に来ると少し強くなる気がする。今の自分と、あの頃の自分が、静かに並ぶ時間。
26. スーパーで見つけた知らない食材を一つ使って料理する
名前も知らない野菜や調味料を一つだけかごに入れてみる。使い方は帰ってから調べればいい。
27. 家で喫茶店っぽい時間をつくる
コーヒーを丁寧に淹れて、音楽をかけて、スマホを少し遠ざける。それだけで、部屋が小さな喫茶店になる。
28. 昔好きだったことを一つだけ、もう一度やってみる
やめてしまった理由なんて、案外覚えていないものだよ。もう一度触れてみると、意外な顔をして戻ってくることがある。
29. 「休日に一つだけ初めて」を作る
大きさは問わない。初めての一つが、今日という日を少しだけ違う日にしてくれる。
30. 何もしない時間を、予定として確保する
これも立派な過ごし方だよ。何もしないと決めて、その通りに何もしない。それだけで十分な休日になることもある。
案外、特別なことなんて必要ないんだね。
休日は「今の自分」で過ごし方を選ぶ

「やることがない」と感じるときも、実際には同じ状態とは限らない。ゆっくりしたい日もあれば、少し刺激が欲しい日もあるし、ただ時間を持て余しているだけの日もある。
そう考えると、休日の過ごし方は決めるものというより、その日の自分に合わせて選ぶものなのかもしれない。
疲れている日は、ゆっくり過ごす
平日の疲れを引きずったまま迎える休日、あるでしょ。
そういう日に、無理して外へ出る必要はないんだよ。歩くこと自体が、もう一つの仕事みたいに感じられる日だってあるから。
布団の中で長く過ごす。
好きな音楽をかけて、何も考えずに天井を見る。
それだけでも、休む時間にはなっている。「何もしなかった」と思うかもしれないけど、それでいいんだよ。
何かをしなければ休日を無駄にした、とは思わなくていい。疲れている日の正解は、たぶん一番シンプルなところにある。
刺激が欲しい日は、新しいことを試す
逆に、身体は元気なのに、心のどこかがざわついている日もある。
何か新しいものに触れたい、そういう日。
そんな時は、知らない駅で降りてみたり、普段選ばないメニューを頼んでみたり。”小さな未知”に触れることで、気分が少し動くこともあるから。
大きな挑戦じゃなくていいんだよ。
いつもと違う、それだけで十分に新しい。
刺激って、遠くまで探しに行かなくても、案外近くに転がっているものだから。
少し暇な日は、いつもと違うことをする
一番扱いに困るのは、たぶんこの「少し暇」な状態なんだよね。疲れているわけでもない、かといって強い刺激が欲しいわけでもない。
そのくらいの、中途半端な余り時間。
そういう日は、大きな予定を立てる必要はないよ。いつもの道を一本外れてみるとか、普段買わない花を一輪買ってみるとか。その程度の小さな変化で十分。
中途半端な暇には、中途半端な大きさの選択肢がちょうどいい。
何もしない日も、休日の過ごし方
「何もしない」を選んでもいいんだよ。
予定を入れないと決めて、その通りに何もしない。それも立派な休日の使い方の一つ。何かをしなければ意味がない、という考え方に付き合う必要はないから。
理由なんて、後からついてくればいい。何もしないことにも、ちゃんと居場所があっていいんだよ。
休日を変えるなら「いつもと違う」を一つ

休日だからといって、普段とはまったく違うことをする必要はないらしい。いつもの道を少し外れる、時間を少しずらす、初めての店に入る。そのくらいの”小さな違い”でも、同じ一日の中に、いつもとは違う時間をつくることはできる。
知らない道を歩いてみる
毎日同じ道を歩いていると、景色は次第に見えなくなっていく。目には映っているのに、意識には残らない。そういうものだよね。
だから、一本だけ違う道を選んでみる。それだけで、消えていた景色が急に戻ってくる。知らない店の看板、聞いたことのない匂い、名前も知らない路地。特別なものは何もないはずなのに、なぜか少し新鮮に感じる。
歩く距離は変わらなくても、見えるものはまるで違う。
道を一本変えるだけで、その日はもう、いつもの休日じゃなくなっているよ。
初めての店や場所へ行ってみる
何度も前を通り過ぎていたのに、一度も入ったことのない店。誰にでも、そういう場所が一つくらいあるでしょ。
理由なんて、大それたものはいらない。気になっていた、それだけで十分な動機になる。扉を開けてみて、当たりだったらそれでいいし、思っていたのと違ったら、それはそれで今日の話のネタになる。
失敗してもいい、というくらいの軽さで選ぶのがちょうどいいんだよね。構えて選ぶと、途端に休日らしさが薄れてしまうから。
いつもの時間に小さな変化を入れる
場所を変えなくても、時間の使い方を少しずらすだけで見えるものは変わる。
いつもより一時間早く起きて、まだ静かな街を歩いてみる。逆に、夕方になってから外へ出て、光が傾いていく時間を眺めてみる。同じ道でも、時間が違うだけで、そこに流れている空気はまるで別物だよ。
大きく動かなくていい。針を少しだけずらす。
それだけで、いつもの一日が、少しだけ違う一日になる。
「いつもと違う」をもう少し大きく楽しみたいなら、実際に体験を探してみるのもいい。
遠くへ行かなくても、知らなかった場所や、やったことのないことは案外身近にある。
こちらも、このサイトで大切にしているテーマなのでよかったら覗いてみてほしい。

まとめ

休日にやることがないとき、私たちはつい、その空いた時間を何かで埋めようとする。予定がないことを、少しだけ物足りないことのように感じるからだと思う。
でも、考えてみれば、予定が決まっていない時間には、それなりの余白がある。疲れていれば休めるし、少し動きたければ出かけられる。何かを始めてもいいし、そのまま何もしなくてもいい。
そう考えると、休日は「何をするか」を先に決めるものではなく、その日の自分が何を選びたいのかに気づく時間なのかもしれない。
大きな予定はいらない。いつもの道を少し外れるだけでも、家でいつもと違う過ごし方をするだけでもいい。空いた時間を無理に埋めるのではなく、自分で一つ選んでみる。
そうして過ごした一日は、何か特別なことをした日ではなくても、ちゃんと自分の時間だったと思えるのかもしれない。
……さて。今日は何を選ぼうかな。
【こちらの記事も読まれています】







